TRASH UP!! featuring
GRAINDBAUS! vol.1

日時:12月 22日(土)23:00よりオールナイト上映 

上映作品:『サンゲリア』『影なき淫獣』
『シー・デビルズ・オン・ホイールズ』 

会場:吉祥寺バウスシアター 

当日料金: 2,500円均一 
特別前売鑑賞券: 2,000円 
(※バウスシアターの窓口にてイベント前日までの販売)


トークショー有り!
ゲスト:伊東美和(ゾンビ映画研究家/「タコシェ」店長)
           継田淳(映画監督)
           山崎圭司(映画ライター)



今年世界中の映画ファンを席巻したタランティーノ、ロドリゲス両監督の『グラインドハウス』。 バウスシアターではタランティーノ、ロドリゲス監督『グラインドハウス』の上映を記念して、映画ファンから「これこそがグラインドハウス映画だ!」と評価も高く、公開が望まれている大変貴重な作品を一晩限りで上映するイベント「GRINDBAUS!」を開催します。

清潔かつ巨大なシネコン劇場で「安全」な映画ばかりが上映されるようになる、そのはるか昔。1960〜90年代にかけて、グラインドハウス劇場はあった。20〜40年代の映画黄金時代が終焉を向かえた時、劇場の経営者達は何とかお客を劇場に戻すため刺激的なプログラムをブッキングしはじめた。観客を退屈させないための「エクスプロイテーション映画」、つまり観客の好奇心をエクスプロイト(搾取)する映画を上映するようになったのである。いずれも低予算・短尺のホラーやバイオレンスアクション、クンフー活劇にソフトコア&ハードコアポルノなど。それらを2〜3本立てで休憩を挟まず延々と上映していた。それが「グラインドハウス」のはじまりである。グラインドハウス劇場の経営者たちが上映に求めるのは、男性客を退屈させない刺激、ただそれのみ!血、暴力、エロと三拍子揃っていれば、物語や演出の不備など特に問題ではなかった。ついでにカーチェイスなんかが入っていれば最高。そういった安物映画にまじって、イングマール・ベルイマン作品も人気プログラムだったが、その理由は女性ヌードが見れるから、ただそれだけだった。フィルムリールの順番が間違ってかかったり、音がまったく出なかったり・・・だがその乱暴さも含めて、一部の観客は大いに楽しんだ。寝床を求めて入館した観客のいびきが響き、ある者はスクリーンに向かって野次を飛ばし、コーラを投げつけ笑った・・・。そんなグラインドハウスにおける暴力的なまでに無秩序な空間は、映画対個人の世界をより純化し、時としてクエンティン・タランティーノのような若者に衝撃的な体験を与えた。ルチオ・フルチの『サンゲリア』、H・G・ルイスの『シー・デビルズ・オン・ホイールズ』、そしてセルジオ・マルティーノの『影なき淫獣』の3本は、きっといまでも世界のどこかのグラインドハウス劇場で延々と上映されているに違いない。

「サンゲリア」(1979年/イタリア/91分/DVD/提供:JVD)
監督:ルチオ・フルチ 出演:イアン・マッカロック、ティサ・ファロー、リチャード・ジョンソン、オルガ・カルラトス

ジョージ・ロメロのゾンビ映画を下地にしながらもルチオ・フルチ独自の持ち味が全開!フルチの名を一躍世界中に知らしめたゾンビ映画永遠のマスターピース。『サンゲリア』の「眼球串刺し」シーンは、タランティーノが「オペラ的瞬間」と評し、そのまま『プラネット・テラー』で引用された。過剰にグロテスクなゾンビ、必要以上に残虐な描写、脈略なく唐突に挿入されるエロ。社会的な意味合いを指摘されるロメロとは正反対の正真正銘のグラインドハウス向き映画である。
「シー・デビルズ・オン・ホイールズ」
(1968年/アメリカ/83分/DVD/提供:キングレコード)
監督:ハーシェル・ゴードン・ルイス 出演:ベティ・コネル、ナンシー・リー・ノーブル、クリスティーン・ワグナー

血みどろホラーの帝王、ハーシェル・ゴードン・ルイスが、空前のバイカー映画ブームに便乗して作ってしまったセックス、バイオレンス、ロックンロール、そして怒涛のリンチ満載の珍品。女性だけで構成されたバイカー集団「マンイーター」が日夜繰り広げる乱痴気騒ぎに乗せエンジン音とガレージロックが炸裂する。テーマソングは、かのクランプスもカヴァーした。リンチで始まり「首ちょんぱ」で唐突に終わる女性による男性への復讐劇は「デス・プルーフ」にも影響を与えたかもしれない。
「影なき淫獣」(1973年/イタリア/89分/DVD/提供:エプコット)
監督:セルジオ・マルティーノ 出演:スージー・ケンドール、ティナ・オーモン、リュク・メランダ

連鎖する殺人描写が生む緊張感・・・。セルジオ・マルティーノの職人芸が光る本作は後のスラッシャー映画に多大な影響を与えたジャーロ作品。「ジャーロ」とはイタリア製のスリラー映画につけられる呼称で60〜70年代に量産され、いわゆるグラインドハウスの人気プログラムであった。遺体をノコギリで切り刻む猟奇的な残酷描写をはじめ、映画の後半では田舎の一軒家を舞台に、囚われたヒロインと殺人鬼がみせるハイテンションなサスペンスを体感できる傑作。もちろんミラノの女学生に扮するお姉ちゃんたちの裸も満載。
U.S.A.バージョン「グラインドハウス」a
アメリカ公開版「デス・プルーフ」+「プラネット・テラー」に加えてニコラス・ケイジやティム・ロビンスらが参加したフェイク予告編4本付き

「デス・プルーフ」
/監督+脚本:クエンティン・タランティーノ

「プラネット・テラー」
/監督+脚本:ロバート・ロドリゲス

「マチェーテ」
(Machete)/監督:ロバート・ロドリゲス/出演:ダニー・トレホ/ジェフ・フェイヒー/チーチ・マリン

「ナチ親衛隊の狼女」
(Werewolf Women of the SS)/監督:ロブ・ゾンビ/出演:ウド・キアー/シビル・ダニング/シェリ・ムーン・ゾンビ/ニコラス・ケイジ

「Don't/ドント」
(Don't)/監督:エドガー・ライト/出演:マシュー・マクファディン/ケイティ・メルア/ジェイソン・アイザックス

「感謝祭」
(Thanksgiving)/監督:イーライ・ロス/出演:ジョーダン・ラッド/マイケル・ビーン/ジェフ・フェイヒー/ティム・ロビンス

2007年/アメリカ/191分/カラー/シネマスコープ/SRD/R-15
(C)2007 The Weinstein Company
提供・配給:ブロードメディア・スタジオ

U.S.A.バージョン「グラインドハウス」

上映期間  上映中〜12/28(金)までロードショー
上映時間  11:40/15:15/18:50
当日料金  当日1.800円均一 ※シニア・会員及び各サービスデイは1.500円

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