「ロニー 〜MODSとROCKが恋した男〜」
レイトショーにて上映中〜6/22(金)まで


ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フーと並び、1960年代の音楽シーンを揺るがした影のヒーローがいた 孤高のブリティッシュ・ロック・スター ロニー・レインの感動ドキュメンタリー 60年代初頭からブリティッシュ・ロック・シーンを牽引し続けた男、ロニー・レイン。本作は彼の生涯ありのままの姿を語った物語である。エリック・クラプトン、ピート・タウンゼントなど、ロニーの親しい友人や、家族、バンド仲間、いずれも彼の素顔をよく知る人々のインタビューを中心に構成されている。さらに、新たに発見されたスモール・フェイセズやスリム・チャンスの未公開シーン、70年代のスウェーデンやドイツのテレビ番組でのパフォーマンス映像、そして、病状がかなり悪化した頃の感動的なレコーディング・シーンも盛り込まれている。2007年の今年、ロニーの没後10周年記念公開となる。

イギリスの田舎道を一台の古ぼけたバスがやってくる。流行の先端を走っていたスモール・フェイセズ〜フェイセズを経て、ソロに転向した後、ロニー・レインが愛したトレイラーでの巡業の光景だ。 エリック・クラブトンやピート・タウンゼンドなどのアーティストたちをはじめとする、ロニーと関わりの深い友人たちが、波乱に満ちながらも音楽を愛し続けた彼との思い出や人生を語る。それと交差するように生前のロニーの声が自身の生い立ちを語り始める。ロンドンのイーストエンドに住むワーキング・クラスの家に生まれたロニーは、父親の“楽器が弾ければ、友達にいつも囲まれる”という言葉をきっかけに音楽に興味を持つ。彼は、39歳の時に多発性脊髄硬化症という病に冒され、身動きが不自由になってしまった母親の代わりに、父親に溺愛されていた。

母親の病が家庭に影を落としながらも父親に愛された彼は、10代の終わりになると、ケニー・ジョーンズらと出会い、バンドの結成を決める。ベーシストを志すことに決め、楽器店にベースを探しに行ったロニーはそこで店員をしていたスティーヴ・マリオットと出会う。その楽器店で楽器を弾きまわし、店を追い出された二人は意気投合。そのとき彼らのバンドのヴォーカルが決まった。それがスモール・フェイセズの始まりだった。
65年、「What'cha Gonna Do About It?」でデビューを果たしたグループは、モッズできめたスタイルとボップなナンバーで時代の波に乗り、瞬く間に頂点を極めることになる。そうした様子が、 87年に行なわれたロニー自身へのインタヴューや、当時の彼らの貴重なパフォーマンス映像とともに語られていく。
 しかしスティーヴ・マリオットがピーター・フランプトンらとハンブル・パイを結成するために脱退。グループは危機に立たされるが、新たなスター・ヴォーカリスト、ロッド・スチュアートの登場で、フェイセズと名前を替えた彼らは、再び息を吹き返した。スターになっても、ロニーはお金に頓着せず、他のメンバーが家や豪華な車を購入する中、彼はトレイラーの移動スタジオにお金を投じていたことが、友人やロニーの最初の妻、スーの口から語られる。ところが、スターとなりしだいに傲慢になっていくロッド・スチュアートを目にしたロニーは、スティーヴ・マリオットのように先を越されるのを恐れ、自らグループを脱退し、ソロに転向する。ピート・タウンゼンドは、“フェイセズの魂はロニーとともに消えた”と語る。
 ソロに転向してからのロニーの音楽キャリアは決して順調なものとは言えなかったが、彼は、サーカス団のテントを借りて、トレイラーで地方を回る“PASSING SHOW”と名づけた巡業を行なったりしていた。しかし、母親と同じ病気に冒されたロニーは、73年頃からその症状が出始め、しだいにベースを弾くことが困難になっていく。その後、高圧酸素療法を受けた彼は、この治療法を普及させるために、エリック・クラプトンらに声をかけ、チャリティ・コンサートを開催する。ジミー・ペイジやジェフ・ベックなど、多くのミュージシャンらが集まったコンサートは大成功に終わったが、このチャリティのためにアメリカへと向かった彼を待っていたのは、さらなる試練だった。  それでも、最後の妻、スーザン・ギャリゴス=レインによれば、テキサス〜コロラドへと住まいを移しながらも、アメリカに居を移したロニーの最期の日々は意外にも穏やかだったという。
 モッズという最先端のスタイルから音楽シーンに入り、常に自身の音楽と最高の夢を追い求めていた男、 それがロニー・レインだったのだ。
(C)The Passing Show Ltd/ BBC licensed to Eagle Rock Entertainment Ltd.


■監督:ルパート・ウイリアムズ/ジェームズ・マッキー/出演:ロニー・レイン/エリック・クラプトン/ピート・タウンゼント/スタン・レイン/スティーヴ・マリオット(スモール・フェイセズ) /ロッド・スチュワート(フェイセズ)/ロン・ウッド(フェイセズ)ほか

2006年/イギリス/95分/カラー/配給:ハピネット

上映期間

上映中〜6/22(金)までレイトショー

上映時間

21:00

当日料金

一般1.500円/学生1.300円/シニア・会員1.000円
 
 

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